親の介護をする際には、清潔さにも気を配る必要があります。高齢者は頻繁に入浴ができないこともあるかもしれません。そういったときには、身体を拭いてあげることが大事です。

これを『清拭(せいしき)』と言いますが、ただ身体の表面の汚れを取るということばかりではなく、マッサージ効果も得られることから血行促進にも繋がるのです。それに、身体を拭いてあげる際に部位を動かすことになるので、関節が硬くなってしまうことを防ぐことが可能になるでしょう。

身体を拭く際の準備としては、熱めのお湯と4、5枚程度のタオルを用意しましょう。タオルの1枚は乾拭きに使います。そして、身体を覆うためのバスタオルも必要です。それからビニール袋や拭き終わった後の着替えも忘れてはいけません。

清拭を行う場合に気を付けるべき点は、時間帯も大切です。できるだけ日中に行うことが好ましいでしょう。それは、日中の方が暖かいからです。もし室内が寒いのであれば、23度程度に調節をすることも必要と言えます。

清拭を受ける本人の顔色などを見て体調が良い時に行うことも大事です。清拭は、通常はタオルを使って行うことになっています。まず、タオルをお湯で濡らして絞ります。こうしてホットタオルを作ったなら、身体を拭いていきましょう。

汚れを拭い取ったタオルはビニール袋に入れておきます。拭いている間にタオルが広くなってしまわないようにすることも大事です。順番は、最初に顔を拭いて手や腕、そして胸やお腹、背中、そして足という手順になります。

心臓に向かうようにして、優しく撫でるようにして拭くことがポイントであり、拭いていない部分は身体が冷えない様にタオルをかけたり服をかけてあげると良いです。最初に拭く顔や首については、中央部分となる目頭から目尻に向けて拭いていきましょう。

それから額や鼻を拭き顎部分を口から外側に向けて拭いていきます。首は汚れや垢などが溜まりやすいので、丹念に拭くことが大事です。腕や手に関しては、手から肩に向けて拭きます。

拭きやすくするために、力を入れ過ぎないように手首を持つと良いと思います。胸部や腹部に関しては、胸は円を描くようにして拭き、腹は臍がある辺りから円を描くように拭きましょう。

女性で胸が大きい場合には、下の部分が汚れやすいことが考えられますので、念入りにふくことがポイントとなります。背中からお尻を拭く際には、体位を変えるようにします。お尻の上辺りは床ずれが起きてしまう可能性が高い部分です。

なので、マッサージをして血行促進に務めましょう。両足については、片足ずつ膝を曲げつつかかとやくるぶしを拭きます。床ずれになりかけていて赤くなってしまっている箇所は、皮下組織が傷ついてしまっていることが考えられます。

よって、軽く触れる程度に拭くことに留めましょう。床ずれになりかけている所には触れないことが大事です。ワキや臍、ひざ裏など汚れやすい部分は色々とあることも覚えておきましょう。