着替えをさせる際のポイントも知っておこう!

在宅介護をするにあたっては、衣類の着替えをさせることも大切になってきます。人というのは、寝ている間にも汗を多量にかいているものです。なので、着替えはこまめに行うようにして、清潔にしておくことが大事になります。

高齢者になると、運動をすることもあまりなくなってきます。そんな時にも着替えをするという行動は、高齢者にとっても十分リハビリになるのではないでしょうか。少しでも体を動かすことで、身体機能が衰えることを防ぐことにもなるでしょう。

着替えの際には、高齢者自身ができることは自分で行ってもらうことがポイントです。例えば、ボタンを留める作業などは自分でできるかもしれません。自分で行うことによって、手先をリハビリすることになりますし、脳にも好影響があるので、良いことではないでしょうか。

身体をあまり動かさないという高齢者にこそ、自身で行ってもらうべきなのです。また、介護では衣類の選び方も重要です。着替えの負担を軽減させるためには、着脱がしやすいものを選ぶようにします。

パジャマについては、余裕が見られるサイズを選び、伸縮性のあるものが適しています。通気性や吸湿性にも優れている木綿のものもうってつけです。肌着であれば、着脱が簡単である、マジック式ボタンになっているものもあります

パジャマにもマジックテープ式になっているものもありますし、ファスナータイプもあります。タッチホックのフルオープンタイプとなっています。下着については、排せつ物で汚れてしまうようになる可能性があります。

この頃では、介護用の下着があり着脱も簡単になってきていますが、こうしたものも本人がどういった状況であるかに合わせ、取り入れることも大切です。さらに、体位交換時に用いることのできる、体位を保持するグッズを使うと言う手段もあります。

そうすると、寝ている状態でも体位を保つことができますし、体が傾いてしまうことを抑えつつ着替えをさせることもなくなるので、円滑に作業をすることができるでしょう。例えば、クッションやパッド、枕などといったグッズが売られていますので、介護の際にうってつけです。

もし相手に麻痺があるなら、着せる際には麻痺がある方から行うことが大事であり、脱がせるときには麻痺のない方から行うようにします。『脱健着患』と言います。転倒を防ぐとしたら、椅子に座らせて着替えを行うなどといった気配りが必要です。ズボンの着脱に関しては、手すりに掴まらせるなどして、バランスをとることも大事です。着替える際には、寒さを感じない様に温度にも注意をしましょう。

高齢者は体温調節がなかなかできなくなってくるので、いきなり温度が変わったりすることで、体に良くない影響がでることもあるのです。室温は24度ほどにしておくことがベストではないでしょうか。

要介護認定を受けると、なかなか外出をする機会も減ってきます。ただ、それでもずっとパジャマなどで過ごすと生活にメリハリがありません。着替えをすることで気持ちもシャキっとすることがあるので、気持ちの面でもきちんと着替えをさせてあげましょう。

あなたにもできる!体位を変える方法も確認しておくことが大事

介護をする際には、高齢者を床ずれ防止の意味合いで体位を変える作業をする必要があります。この体位を変えるという作業は、介護者にとっては避けては通れないものと言えます。

体位の交換は1種類ではありません。数種類ある交換方法を知っておくようにしましょう。仰向けに寝た状態を仰臥位(ぎょうがい)と言い、横向きに寝ているなら側臥位(そくがい)と言います。

腹臥位とはうつ伏せの状態を言いますし、座った状態なら座位と呼びます。座位に似た半座位は座位と仰臥位の間に位置します。上半身が大体45度程度に起こされた状態となります。

立位は立っている状態です。座位にも種類が存在し、ベッドの上で足を伸ばして座ることを長座位と言いますし、ベッドの端に腰かけて足は床に下ろしている状態は端座位(たんざい)となります。

仰臥位や側臥位などといった、いつもはベッドで横になっている方も、食事を摂る時などは半座位の姿勢となることが考えられます。さて、どういった体位の変え方が良いのでしょうか。

介護を受けている方の膝が曲がる場合は、まず、手を胸の上に置いて膝を立てましょう。それから、介護者が横に立って肩及び膝を手前に引くようにして倒すのです。もし膝が曲がらない方の場合は、手を胸の上に置いてから真っすぐに寝かせます。

横に立って、片方の手を肩に、そしてもう片方の手については、手前にある太腿の下から入れて奥の方の太腿を持ちます。仰臥位から端座位に体位を変えるなら、相手の方をやや上げて、首から斜めに手を差し入れます。

このときは、できるだけ体をくっつけて行うことが大事です。体が離れていた場合には腕の力のみで行う形になってしまうので、気を付けなければいけないのです。続いては自身の手が相手の背中にきたら、抱き起しましょう。

端座位に変える際には、上体が起きたままで膝下に手を差し入れて、膝をベッドの隅に移動させます。体位を変えるなら、一番に安全性がポイントになります。高齢者は、体のどこかが痛いという場合や、麻痺があることも考えられます。

高齢者の身体がどういった状態であるのかをきちんと把握した上で安全に行うようにしましょう。体位の交換は2時間に1度行うことが目安となっています。これは、床ずれを防ぐためです。

それに、体位を変える際に高齢者が楽な姿勢でできるように、苦痛にならないようにする点も大事になってきます。また、介護者自身も疲れてしまわないようにすることも、介護の場面では重要になってくるものです。

こちらが力任せに体位を変えると負担になってしまうこともあるので、できるだけ本人の力も使うようにすると良いです。介助は、押すのではなく引くというのが基本となります。体がどういった構造であるかを分かった上で、それを、体位を変える時に役立たせることも必要でしょう。

無理をすると、介護者が腰痛になってしまうなどといったこともあるので、高齢者の運動能力を活用して体位の交換ができることが望ましいのではないでしょうか。

寝たきりは床ずれにも注意が必要!その原因などとは

寝たきりとなっている高齢者の場合は、床ずれにも注意をしなければいけません。床ずれは褥瘡(じょくそう)とも言います。同じ体勢のままでずっと寝たきりの状態でいた場合に、接触している部分の皮膚もしくは皮下組織が圧迫されてしまうことで、血行が悪くなってしまうのです。

そのことが原因で、周辺の組織が壊死してしまうことが床ずれです。では、なぜ床ずれが起きてしまうのか。それは、幾つもの要因が重なり合って起きてしまうと言われています。その中でも大きな原因として挙げられるのは、長い時間同じ体勢でいることではないでしょうか。

先にも述べましたが、長く同じ体勢でいると当たっている部分が圧迫されてしまいます。そうなると血行が良くなくなってしまい、皮下組織が壊死することで皮膚が剥がれ落ちていってしまうということです。

最終的には、骨が見えてしまうような状態になります。高齢者の中で、寝たきりとなっていて自分で身体を動かすことができない方はいつ床ずれを起こしてしまうかわからない状況にあることを知っておく必要もあるのです。

床ずれが起きる場所は限定されている点が特徴です。硬さがあり骨が突出している部分や体重がかかるところ、皮下脂肪が少ない場所などとなっています。例えばお尻などは体重がかかりますし、それに加え中央部分には骨があることから、その部分に集中して圧力がかかることがあります。

そのために、床ずれが起きやすい場所であると言えるでしょう。その他では、かかとや後頭部、肩甲骨、肩や坐骨部分などが床ずれの心配のある部分になります。床ずれが起きないようにするためには、長時間同じ体勢でいることのないように、体位を変えるようにしましょう。

体位は、一般的には2時間に1度が目安となります。健康状態次第では変える頻度を増やすなどの対策も必要になってくるでしょう。ただ、介護者側にも事情がありますし2時間に1度交換するといってもできないことも考えられます。

そういったときには、工夫をしながら行うことがポイントになります。まずは、シーツや衣服などのシワをなくしましょう。シワによっても圧力が偏ってしまうことで、床ずれが起きてしまうからです。

さらに、介護用のベッドを利用してみてはいかがでしょうか。介護用ベッドには、圧力が分散されるように作られているものがあるので、そういったものを導入することで、体位を変える頻度も少なくなると言えます。

そして、スキンケアをきちんとするというのも有効です。肌が清潔であれば新陳代謝も促されます。皮膚の水分量が少なくなってくると肌のバリア機能も少なくなります。よって、熱いお湯を使うことなくゴシゴシと強く擦ることもしないようにして、保湿クリームなどを活用して保湿をしてあげるようにしましょう。

タンパク質やエネルギーが足りなくなることで、栄養分も足りなくなってしまいます。そうなると、皮膚のハリが失われてしまい皮下脂肪や筋肉も減ってしまうので、床ずれが起きやすくなります。

そういったことから、栄養はしっかりと摂るようにする必要があります。

おむつが嫌!被介護者が自分で外してしまう場合の対策とは

高齢者の方は、自分でトイレに行くことができなくなってしまった場合には、おむつをする必要性が出てきます。そういったことから、その高齢者の介護を自宅ですることになる家族には、それが負担となってくるでしょう。

尿などを漏らしてしまっては困るということもあり、おむつを着けさせることにもなりますが、おむつをすることは高齢者にしてみると不快に感じられてしまうのです。よって、自らおむつを外してしまう方もいます。

失禁をした場合には、おむつが気持ち悪く感じられることがあります。そういったことでも外してしまうのですが、尿をしたわけでもないのに外してしまうと、介護をする側としては理由がわからないこともあります。

高齢者の中には、少なからずおむつをすること自体が嫌だと言う方がいます。高齢者とは言え、体の自由が利かなくなってしまったとしても、自尊心はあるということを忘れてはいけません。

よって、その自尊心があるからこそおむつを外すという行動に現れるのです。おむつを外させないようにしたいと考えるのは、あくまで介護をする側が考えていることと言えます。それに、おむつを高齢者の方に強制してしまうことは、高齢者にとっても失礼の範疇に入るでしょう。

そういったことから、高齢者の気持ちに寄り添うことも大事になります。それでもやはり、失禁というのは介護をする方にしてみれば負担となりストレスにもなってしまいかねないものです。

おむつを外してほしくないのであれば、おむつを反対に着けるというのはいかがでしょうか。おむつを着ける際に、いつもとは反対になるようにテープ部分が後ろになるようにするのです。

これで簡単に外すことが不可能になると言えます。また、おむつを着けた後にリハビリ用のパンツを履かせると言う方法も有効ではないでしょうか。リハビリ用のパンツを上に履かせることによって、パンツを脱ぐという動作が1つ加わり簡単におむつを外すことができなくなります。

また、手にミトンを着けさせるというのも手段の1つです。手が自由に使えなくなるために、おむつも外せなくなるのです。そして、衣類でも工夫をすることができます。もし上下で分かれているパジャマを着ているなら、1つになっているつなぎのパジャマに替えるというのも選択肢の1つです。そうすると、おむつを取りたくても取りにくくなるでしょう。

高齢者がおむつをすることに違和感を覚えているようなら、おむつの種類などを変えてみることも一案です。例えば、テープで止めるタイプではなくパンツタイプにすることも一案ですし、メーカーを変えるのも選択肢です。

それに、おむつは当て方がまずい場合やサイズが合っていないとそれも違和感に繋がるものです。もし自身でどうすれば良いのかわからないならば、専門家に相談をするという方法もあります。

介護は負担がかかるものなので、介護をする側も休める時間を持つことが大切です。そういった場合には夜間は訪問介護にお願いをすると言うパターンもあります。そうして、夜間にパッドやおむつを交換することを行ってもらうという方法があります。

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