寝たきりとなっている高齢者の場合は、床ずれにも注意をしなければいけません。床ずれは褥瘡(じょくそう)とも言います。同じ体勢のままでずっと寝たきりの状態でいた場合に、接触している部分の皮膚もしくは皮下組織が圧迫されてしまうことで、血行が悪くなってしまうのです。

そのことが原因で、周辺の組織が壊死してしまうことが床ずれです。では、なぜ床ずれが起きてしまうのか。それは、幾つもの要因が重なり合って起きてしまうと言われています。その中でも大きな原因として挙げられるのは、長い時間同じ体勢でいることではないでしょうか。

先にも述べましたが、長く同じ体勢でいると当たっている部分が圧迫されてしまいます。そうなると血行が良くなくなってしまい、皮下組織が壊死することで皮膚が剥がれ落ちていってしまうということです。

最終的には、骨が見えてしまうような状態になります。高齢者の中で、寝たきりとなっていて自分で身体を動かすことができない方はいつ床ずれを起こしてしまうかわからない状況にあることを知っておく必要もあるのです。

床ずれが起きる場所は限定されている点が特徴です。硬さがあり骨が突出している部分や体重がかかるところ、皮下脂肪が少ない場所などとなっています。例えばお尻などは体重がかかりますし、それに加え中央部分には骨があることから、その部分に集中して圧力がかかることがあります。

そのために、床ずれが起きやすい場所であると言えるでしょう。その他では、かかとや後頭部、肩甲骨、肩や坐骨部分などが床ずれの心配のある部分になります。床ずれが起きないようにするためには、長時間同じ体勢でいることのないように、体位を変えるようにしましょう。

体位は、一般的には2時間に1度が目安となります。健康状態次第では変える頻度を増やすなどの対策も必要になってくるでしょう。ただ、介護者側にも事情がありますし2時間に1度交換するといってもできないことも考えられます。

そういったときには、工夫をしながら行うことがポイントになります。まずは、シーツや衣服などのシワをなくしましょう。シワによっても圧力が偏ってしまうことで、床ずれが起きてしまうからです。

さらに、介護用のベッドを利用してみてはいかがでしょうか。介護用ベッドには、圧力が分散されるように作られているものがあるので、そういったものを導入することで、体位を変える頻度も少なくなると言えます。

そして、スキンケアをきちんとするというのも有効です。肌が清潔であれば新陳代謝も促されます。皮膚の水分量が少なくなってくると肌のバリア機能も少なくなります。よって、熱いお湯を使うことなくゴシゴシと強く擦ることもしないようにして、保湿クリームなどを活用して保湿をしてあげるようにしましょう。

タンパク質やエネルギーが足りなくなることで、栄養分も足りなくなってしまいます。そうなると、皮膚のハリが失われてしまい皮下脂肪や筋肉も減ってしまうので、床ずれが起きやすくなります。

そういったことから、栄養はしっかりと摂るようにする必要があります。